オルガンジャズ

 ピアノは繊細で直線的、計画的に全体を整える。美しい音色は体の奥まで届く。一方オルガンはどうか。不器用で大ざっぱ、激しい喜怒哀楽は心の浅瀬で大胆にダンスする。

 ブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンは、ジミー・スミスのオルガンにブラックミュージックの真髄を見たと言う。音楽の「黒い」と言われる部分、そこには黒人の歴史が凝縮されている。日本人が侘しさ寂しさを、美しさに変えることができるように、黒人は悲しみ怒りを、楽しさに変えることができる。そうして黒い部分「ファンキー」は生まれる。アルフレッド・ライオンは、勿論それを知っていたし、そこから生まれる黒いフィーリングをかっこよく磨いた。

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