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寅さんが面白いわけ

ちょっと前から、暇がさえあれば寅さんを見ている。友人に「寅さんは、面白いよ!」と話すと皆が口を揃えて「面白い!面白い!」と言う。面白くないという人は周りにいないのだ。なぜ寅さんは面白いのか。ふと疑問が浮かんで自分なり追求してみたくなった。

映画「男はつらいよ」の魅力は、主演の車寅次郎を演じる渥美清さんにある。皆、きっと寅さんを演じる渥美さんが好きだから映画が好きなのだろう。そして、その寅さんという人物像を作り上げたのが山田洋次監督だ。寅さん像はどうやって作られたのだろうか。面白さの源は山田監督にあるだろうと考え、監督の書かれたエッセイをいくつか購入し読んでみることにした。やはり面白い。何が面白いかというと山田監督の日常が面白いのだ。エッセイを読むと、普段見過ごす些細なことが大胆に捉えられ面白く解釈され、日常がとても愉快に描かれている。これができるのはある意味才能だと思うが、才能は積み重なって輝いていく。寅さんは、山田監督の日常から生まれ、日常の小さな出来事が姿形を変えいくつも積み重なり出来上がったのだろう。芸術は自分の一番近い所から生まれると言う。まさしく寅さんもその通りかもしれない。寅さんのルーツが垣間見えたところで、それならば自分の日常はどうなのかと、次の展開へ進んでいく。

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