70歳を超えて

70歳を超えて

最近新聞に90歳のおばあちゃんを介護する70歳の女性の写真が載っていた。えっと思った。前日買った細野晴臣氏の新作は二枚組。キレの良いブギーが決まっている。ローリングストーズの新作Blue&Lonesomeは今までのストーンズで一番かっこいいかもしれない。先日森のスープ屋に来られた映像作家かわなかのぶひろ氏の作品「帰路」は一生忘れることがないだろう。皆、70歳を超えてかっこいい。

言葉の世界と自分の世界

言葉の世界と自分の世界

言葉。人に自分を伝えるツール。
自分。感覚、想い、欲望など。
自分を言葉に変換する時、どこからどの言葉を選ぶかで世界が決まる。ネットから、テレビから、本から、新聞から。流行語なのか、省略語なのか、昔の言葉なのか、そうでないのか。自分を正確に言葉に変換した時の言葉は、シンプルだ。飾りはない。そのままだ。

私のおすすめの1冊 in cinemaValleyの森

私のおすすめの1冊 in cinemaValleyの森

「映画館(こや)がはねて」
 山田洋次


 素敵な長編小説は、いくつもの魅力的な短編が組み合わさってできていると思っている。ならば、その短編は何から出来ているのか?そう考えた時に、自分の中から出てきた答えが「作者自身の日常」だった。いくつもの日常の組み合わせが、1つの小さな物語を生み、短編小説となる。そう考えている。作者の日常は、エッセイで読むことができる。
 今までたくさんの映画を見てきて、最後にたどり着いた映画が「男はつらいよシリーズ」、寅さんの映画だった。見る作品、見る作品が面白い。「なんで寅さんは面白いの?、なんでみんな寅さんが好きなの?」大きな疑問が生じた。山田洋次監督はインタビューでこう言っていた。「日常の面白い出来事を発酵させて映画で使うんだ。」その時、なるほどなと思った。同時に、やっぱりなと思った。寅さんの面白さは、監督の日常にあるんだ、そう確信した時に出会ったのが、この本だ。戦時中、家族と中国で暮らしていた幼年時代ソ連軍に怯えながら、貧しい生活をしていた苦しい時期。それでも、エッセイの中の山田少年の日常は、面白可笑しく楽しい。そういう感性が日常を作り、それが寅さんの面白さの源になっているのだろう。
 森で読みたい本、やはりエッセイだ。

私の好きな一枚のジャズレコード


私の好きな一枚のジャズレコード
Kind Of Blue Miles Davis

このアルバムを聴いたのは10年以上前。当時はロックやブルースにしか興味がなったが、たまにはジャズを聴こうと、この名盤を手に取った。いまいちピンと来なかった。ところが3.4年前から好んでジャズを聴くようになり、久しぶりに聴いた時、なんだろうか、心に響くものがあった。その響きは次第に大きくなり、「なんだなんだこのアルバムは」と気になり出したのがきっかけでよく聴くようになった。少し落ち着きたい時に、大きな音でじっくりと聴く。シンプルな音、美しいメロディー、心地よいフレーズ、わびとさび、豊かな表現に心満たされ浸る。メンバーは、マイルス、コルトレーンキャノンボール、ビルエヴァンス、ウィントンケリー、ポールチェンバース、ジミーコブ。チェンバースのベースがとても心地よい。音が楽しくウォーキングしている。坂を上ったり下ったり上ったり。
1950年代、チャーリーパーカーの登場によりジャズはスウィングからビバップの時代になった。複数のコードの組み合わせになったジャズはますます複雑になっていった。そんな中、少ない音でより豊かな表現ができないかという究極を実現したのがKind Of Blueだ。経営学的に言うとこのアルバムは価値の転換を起こし、もっとも売れたジャズレコードとなった。リーダーのマイルスの先見性はジャズを変え、凄腕ミュージシャンたちを一つに束ねる統率力は音楽を変え、イメージの実現力は世界を変えた。 さらに驚くことにアルバムの曲は、ほぼ一発録りに近かったと言う。知れば知るほど凄い。聴けば聴くほど深い。1954年制作のアルバムは今も色褪せることはない。ある本に書いてあった。偽物は変わり続ける、本物は変わらない。

素晴らしい言葉

素晴らしい言葉


お客さんから言われた一言。
「自分から溢れ出したものを循環させていく。」

地域がどうの、世界がどうの、会社がどうの言う前に、まずは自分ですね。自分に問う。「あなたの心は今満たされてますか?」「はい。」それだけで良い。後は誰かに伝わり誰かが受け取る。自然と循環していく。

絵本と小屋

絵本と小屋

安野光雅さんの「旅の絵本」を買いに本屋さんに行きました。お目当てはすぐに見つかり店内をフラフラしていると、大きな円形の展示コーナーがありました。今回はデザインに関する本特集。ここ最近「デザイン思考」という言葉が気になってました。これはと思い、円形の特集コーナーをぐるぐる見ていたら、本屋表紙に素敵な小屋の写真、「 小屋に暮らす、自然と生きる」という文字。パラパラめくるとたくさんの魅力的な小屋たち。ワクワクドキドキと即買いでした。秋には森の図書室オープンです。何か来てますね。