エッセイ

 去年は、よくエッセイを書いた。というのも、数年前にジャズにはまり、いろいろジャズ本を読んでいたら批評家の植草甚一さんに出会った。この人に興味が湧き、植草さんの日常エッセイを読むと、これが非常に楽しいではないか。よおうし、俺も書こうということでエッセイを書いた。とっても短いをたくさん書いた。その中から自分で年間エッセイ大賞まで決めたりして。今年はまだ書いてないので、そろそろ。

Waltz for Debby を買う

 

Bill Evansの最高傑作。ピアノの一音一音は、まるで一粒の宝石のように美しい。耳から入って来る音は、頭の中を通って視覚を刺激する。暗闇の中で宝石が輝いている。最高の作品は良い音で聴きたいと願う。レコードオリジナル盤は何万もするからにしても、せめて輸入盤を求む。今日は夕方ふらふらと出張先博多は大名にある大好きなキャットフィッシュレコードに行く。中古レコードをあさっていると、2800円の輸入盤と出会う。2800円!安っ!即購入。最高の作品は良い音で、さらに大音量で聴くとレコードが全く別世界に案内してくれる。 写真1は、キャットフィッシュレコードの店主。お店は、かっこいい年配夫婦が運営されていて、CDが多いけどレコードもいいのあるよ。
ふらふらと帰り道、定食屋に入り晩飯。さらにふらふらふらとジャズ喫茶JABに行き、食後の珈琲を飲む。店主とレコードの話。輸入盤でなくても国内盤で十分だよ。国内盤はしっかり作ってあるんだし。要は作品の内容だよ。価値観をひっくり返される。Kenny Dorham「quite Kenny 」(東芝盤)がかかる。音が心地良く身体に響く。安価な国内盤でも十分だ。なんだか納得、少し気が楽になったなぁ。さあホテルに帰ろう。

森から街へ またしてもジャズ紀行

1206

6時に森を出て8時30分には東京にいる自分が可笑しい。まさにタイムトリップ。お仕事を終え、お昼は築地食堂のアジフライ定食。名前負けしてないアジフライだった。満足。新宿のディスクユニオンで中古レコードあさり。欲しいものはチラホラ。やたらむやみに買ってはいけない買ってはいけない。本当に森で聴きたいレコードを買おうと思う。国内盤より輸入盤、輸入盤の中でもオリジナル盤。最高の環境で最高の音質。この世界を味わうとやみつきになります。現在オリジナル盤2枚所有。 疲れたので、喫茶らんぶるで珈琲飲む。美味しいけど、水が良くないね東京ウォーター。お仕事で渋谷に移動。マイルスディヴスのカインドオブブルーが疲れた体に染みる。仕事を終え、渋谷レコファンへ。レコードの量がハンパない。二時間ぐらいレコードと戯れ、5枚購入する。アンバートン2枚、デックスターゴードン、ビルエヴァンス、そして初のジミースミス!しかもキング盤。帰ってから聞くのが楽しみ!さて、これから映画見に行ってきます。ブルーに生まれてついて。ついてという表現が気になるチェットベイカーの自伝映画。さぁ、どんなライフを見せてくれるのか。 栄光と挫折。言葉で言うと簡単だが、人にはそれぞれ、その時代を生きたストーリーがある。ストーリーはどれも価値があり尊い。人が生きるというとは尊いんだと思った。チェットベイカーの栄光と挫折。そこから生まれた音楽は尊く、今でも輝いている。特に後期のチャットを聴いてみたくなった。

1207
仕事を終え、お昼は駅内のパン屋さんですませる。移動して日本橋付近を散歩。すると商店街があり、ダサい婦人服の販売店が複数あった。かなりダサい。でもこのダサさにどこか懐かしさを感じる。かなりの時代遅れだなぁ、なんて歩いているけど、いっこうにお店の数が減らない。それどころか歩けば歩くほどダサい婦人服のお店が増えている。もしやここは、日本一でかいダサい婦人服のマーケットかもしれない。歩き疲れたので、カフェを捜すがどこも満席なので、これまたダサい喫茶店に行き着く。アイス珈琲をたのむ。店名はWOOLと書いてあるが羊らしきものは全く見当たらない。そういうこともどこかダサい。今は昭和中期ぐらいだなぁと思うといいかもしれない。まぁ、ゆっくりしようか。夜は学生時代の同級生と横浜で飲む。

1208
仕事を終え、川崎のTOPSへ中古レコードをあさりに。チェットの枯葉とエヴァンスモントリオールライブのオリジナル盤をゲット!ナイスプライス。夜は、南青山のBODY&Soulでケイ赤城さんトリオのライブ。東京の友人たちと。ステージと客席の境界がないお店。贅沢なひと時だった。

博多〜宮崎へ 回想記

20161115

道路陥没事件後の博多へ。まずは長浜ラーメン。細麺と豚骨スープが美味しい。仕事を終え、博多駅の本屋へ。ここは植草甚一氏のシリーズ本が置いてある。植草甚一の研究という本を買う。今一番気をなる人物、どんな人なのか探究心が湧く。60.70年代のジャズ喫茶マスターたちは、植草氏を先生と呼ぶ。ジャズを聞かれたのは49才になってからと言うが、豊富な知識、洞察力に圧倒される。かなりの読書家である。買った本をホテルに帰って少し読む、続きはまた明日。19時からサッカーワールドカップ予選を見る。負けたら終わりと切羽詰まった試合。辛勝、良かった。中盤の清武選手が 素晴らしかった。器用な動きでボール支配率を高め、常に優位性を保っていた。そして素晴らしいPK!安眠。

20161116
朝、ビルエヴァンスを聴く。その後、アイフォンシャッフル、気持ち良いジャズが流れる。昼食を買う。いつも買うパンは同じ。フォカッチャ、バニーニ、菓子パン、そしてアイスコーヒー。博多から移動して、新八代からバスで宮崎に向かう。陽射しが眩しい。宮崎は暑そうだ。音楽は安全地帯がいい。日本の歌謡曲が聴きたくなった、My青春songだ。久しぶりの宮崎はとても嬉しい。名物の地鶏を食べ、ジャズライブを待つ。今夜はライブハウス ライフタイムへ行こうと思ったが、夜街散歩した後、釜揚げうどん食べに行く。とてもシンプルで美味しく美しいうどんを頂く。ありがたやありがたや。

20161117

宮崎は良い天気。仕事を終え、ジミースミスを聴きながら宮崎神宮に向かう。結婚式の撮影二組に遭遇。最近、行くとこでよく結婚式で出会うなぁ。駅に戻り、チキン南蛮定食を食べる。これにて宮崎おしまい。バスで博多へ移動。博多到着。中古レコード屋に向かう途中で腹ごしらえ。店内に流れているジャズが気になる。誰か当てたら凄いね、けど分からん。鯖定食、さばの団子汁、鯖塩焼き付いて850円、安っ!中古レコード屋ボーダーラインにて2枚購入、キャットフィッシュレコーズにて1枚購入。キャットフィッシュはかっこいい老夫婦が運営されていた。レコード価格は手頃で、オリジナル盤、限定盤など分類分けさせていてとても探しやすいし、少量ながら品揃え相性よし。ここ気に入った!最近、レコード屋に行っていろいろ質問するけど、年配の店主はいろんなこと知ってて面白い。そういう生の文化を是非とも受け継ぎたいね。来月はニューコンボでフリージャズのライブがある。行けるかな。


20161118
最終日。いつものホテルが取れず、別のホテルにていろいろ不便。朝食を外で食べ、カフェで久しぶりのカプチーノ飲む。美味しい。お仕事まで読書。勿論ジャズ本。お仕事終え、オーガニックレストランでパワーサラダランチ。大皿にたくさんの野菜たち。生野菜、茹で野菜、揚げ野菜。パン、小さなスープ、珈琲付いて1200円。納得。さてさて、そろそろ地元に帰ります。

ルイ アームストロングのトランペット

先日、エラ&ルイというアルバムを聴いていた。エラのボーカルの素晴らしさは言うまでもなく、ルイアームストロングの力強さには改めて感動させられた。ルイのトランペットは何とも言えない。言葉ならない。涙が溢れる。ルイが活躍した1940.50年代は、まだ黒人差別が激しい頃。そんな中でもルイは、しっかりと深く大地に根を張り、現実と向き合い、ゆっくりとしっかりと力強く立っている。雨にも負けず風にも負けず台風にも雷にも地震にも負けない。このルイの強さに人々は感動するのだ。

レコードオリジナル盤の衝撃

レコード屋の店員さんからは、レコードは輸入盤の方が音がいいとは聴いていた。レコード屋を回っていると確かに国内盤よりも輸入盤が高い。どれどれと、輸入盤しかも再発でないオリジナル盤を買ってみた。川崎のTOPSにて運よくほしいレコードがあった。スタンゲッツのゲッツアゴーゴー、ボサノヴァの名盤だ。店主に聞くと、国内盤はプレスするときに音の安定感を図るという訳の分からない理由で、勝手に高音と低音をカットしてしまいあたりさわりのない音を作るそうな。なんとけしからんことか。おうちで早速オリジナル盤を聴いてみた。全然違う、全然違う。確かに音は少し荒いにしても、その時代の空気とか人の息遣いとかはっきりと感じることができる。音を聴くというより、その時代を体をもって感じることができるのである。なんと素晴らしいことか。輸入盤、はまりそう。